歯のコラム
2026年06月16日

歯周病の原因とは?放っておくリスクと予防法も解説

こんにちは。各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」です。

歯周病の原因を考える女性

歯周病は、日本人の成人に多くみられるお口の病気の一つです。

しかし、初期の段階では自覚症状が少ないため、自分では気付かないうちに進行していることも珍しくありません。

歯ぐきの腫れや出血、口臭などの症状が現れることがありますが、進行すると歯を支える組織にまで影響が及び、歯の保存が難しくなる場合もあります。また、近年ではお口の健康だけでなく、全身の健康との関わりについても注目されています。

歯周病を予防し、健康な歯を維持するためには、まず歯周病の原因について正しく理解することが大切です。

この記事では、歯周病の主な原因や放置するリスク、予防のポイントについて詳しく解説します。

歯周病とは

歯周病になった女性の歯茎

歯周病とは、歯の周りにある歯ぐきや歯を支える骨などの組織に炎症が起こる病気です。歯周病の初期には、歯磨きの際に歯ぐきから出血する、歯ぐきが赤く腫れるといった症状がみられることがあります。

しかし、痛みを伴うことが少ないため、異常があってもそのままになっているケースは少なくありません。さらに進行すると、歯ぐきが下がる、歯と歯の間にすき間ができる、歯がぐらつくなどの変化が現れます。

重症化した場合には歯を支えきれなくなり、最終的に歯を失う可能性もあります。

歯周病は虫歯とは異なり、歯そのものが溶ける病気ではありません。歯を支える組織がダメージを受けることで歯の安定性が失われていく点が大きな違いです。

また、歯周病は特別な人だけがかかる病気ではなく、多くの成人にみられる身近な疾患です。そのため、症状がなくても定期的にお口の状態を確認し、早い段階で異常に気付くことが大切です。

歯周病の原因

プラークが蓄積した口腔内のイメージ

歯周病は一つの原因だけで発症するわけではなく、複数の要因が関係しています。

歯垢(プラーク)の蓄積

歯周病の主な原因は、歯の表面や歯と歯ぐきの境目に付着する歯垢(プラーク)です。

歯垢は食べ物の残りかすではなく、多くの細菌が集まってできた塊です。歯垢が歯の周りに残ると、その中の細菌が増殖し、歯ぐきに炎症を引き起こします。初期の段階では歯ぐきが赤くなったり、歯磨きの際に出血したりすることがあります。

しかし、自覚症状が少ないまま炎症が続くことも少なくありません。さらに炎症が長期間続くと、歯ぐきだけでなく歯を支える骨にも影響が及びます。その結果、歯周病が進行し、歯を支える組織が徐々に失われていきます。

また、歯垢が長期間付着したままになると、唾液中のミネラルと結び付いて歯石になります。歯石自体が細菌ではありませんが、表面に歯垢が付着しやすいため、歯周病の進行に関わる要因の一つと考えられています。

喫煙

喫煙は、歯周病の発症や進行に深く関わることがわかっています。実際に、たばこを吸う人は吸わない人と比べて歯周病になりやすく、重症化するリスクも高いと報告されています。

たばこに含まれるニコチンなどの成分は、歯ぐきの血管を収縮させます。そのため歯ぐきの血流が悪くなり、健康な状態を保ちにくくなります。

また、喫煙は細菌に対する体の防御機能にも影響を及ぼします。その結果、歯周病による炎症が悪化しやすくなり、歯を支える組織へのダメージが大きくなることがあるのです。

さらに、喫煙者では歯ぐきからの出血が目立ちにくくなります。歯周病では歯磨きの際の出血がみられることがありますが、喫煙によって症状が現れにくくなるため、歯周病に気付きにくい場合もあるのです。

糖尿病

糖尿病は、歯周病と深く関わる病気として知られています。糖尿病のある方は、そうでない方と比べて歯周病になりやすく、進行しやすいことが報告されています。

血糖値が高い状態が続くと、細菌に対する体の抵抗力が低下し、お口の中で炎症が起こりやすくなります。また、歯ぐきに炎症が生じた際に回復しにくくなることもあります。

ストレス

ストレスも歯周病に関わる要因の一つです。ストレスそのものが歯周病を引き起こすわけではありませんが、お口の健康に影響を及ぼすことがあります。

強いストレスが続くと、体の免疫機能に影響が生じることがあります。その結果、歯周病菌による炎症に対する抵抗力が低下し、歯ぐきの炎症が悪化しやすくなるのです。

また、ストレスを抱えていると生活リズムが乱れたり、十分な休息が取れなくなったりすることもあります。こうした変化がお口の環境に影響し、歯周病の進行につながる場合があります。

歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりは、歯周病の直接的な原因ではありません。

しかし、歯や歯を支える組織に強い力が加わると、歯周病の進行に影響を与えることがあるのです。通常、食事のとき以外に歯と歯が接触している時間はそれほど長くありません。

一方で、無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりを続けると、歯や歯ぐきに大きな負担がかかります。

特に歯周病によって歯を支える組織が弱くなっている場合は、その負担によって歯のぐらつきが強くなることがあります。また、歯周組織へのダメージが加わることで、症状の悪化につながる場合もあるのです。

口呼吸

口呼吸も、歯周病の発症に関わる要因の一つです。口で呼吸する習慣があると、お口の中が乾燥しやすくなります。唾液には、お口の中の汚れを洗い流したり、細菌の増殖を抑えたりする働きがあります。

しかし、お口が乾燥すると唾液の働きが弱まり、細菌が増えやすい環境になるのです。

歯周病を放っておくと

歯周病を放置して口臭が強くなった女性

歯周病を放置すると、口の中だけでなく全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。以下に詳しく見ていきましょう。

歯を失うリスクが高まる

歯周病が進行すると、歯ぐきだけでなく歯を支えている骨にも影響が及びます。炎症が長期間続くことで、歯を支える骨が徐々に失われていきます。

骨の支えが少なくなると歯がぐらつきやすくなり、食事の際に噛みづらさを感じることがあります。さらに症状が進行すると、歯を支えきれなくなり、抜歯が必要になる場合もあるのです。実際に歯周病は、成人が歯を失う主な原因の一つとして知られています。

口臭が悪化する

歯周病が進行すると、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットが深くなります。

歯周ポケットの中には細菌や汚れがたまりやすくなり、細菌が増殖しやすい状態になります。歯周病に関連する細菌は、においの原因となる物質を産生します。そのため、歯周病が進行するにつれて口臭が強くなることがあるのです。

全身の健康に影響を及ぼす

歯周病は口の中だけの病気ではありません。歯ぐきの炎症から出る細菌や炎症物質は、血液を通じて全身に広がることがあります。その結果、糖尿病の悪化や心筋梗塞・脳梗塞、誤嚥性肺炎、さらには妊娠中の早産や低体重児出産のリスクが高まることが知られているのです。

そのため、歯周病を予防・治療することは、全身の健康を守ることにもつながります。

歯周病を予防するためには

歯周病を予防するためにしっかり歯磨きをする様子

ここでは、歯周病を防ぐための具体的な方法について解説します。

しっかり歯磨きをする

歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きで歯垢(プラーク)を取り除くことが重要です。

歯垢の中には多くの細菌が存在しており、歯ぐきの炎症を引き起こす原因になります。特に、歯と歯ぐきの境目や歯と歯の間は歯垢が残りやすい部分です。そのため、歯ブラシを細かく動かしながら、汚れを丁寧に落とすことが大切です。

また、歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを十分に除去できない場合があります。必要に応じてデンタルフロスや歯間ブラシを使用すると、歯垢を効率よく取り除きやすくなります。

禁煙に取り組む

喫煙は歯周病の発症や進行に深く関わることがわかっています。そのため、歯周病を予防するうえで禁煙は重要な取り組みの一つです。たばこに含まれる成分は歯ぐきの血流や細菌に対する体の防御機能に影響を与えるため、喫煙を続けることで歯ぐきの健康が損なわれやすくなります。

また、禁煙は歯周病予防だけでなく、お口全体の健康維持にもつながります。歯の着色や口臭の改善が期待できるほか、虫歯やその他のお口のトラブルのリスク軽減にも役立ちます。

長年喫煙している方でも、禁煙に取り組むことに遅すぎるということはありません。歯周病のリスクを減らすためにも、禁煙を目指すことが大切です。

生活習慣を見直す

歯周病の予防では歯磨きに意識が向きがちですが、お口の健康は毎日の生活習慣とも深く関わっています。

例えば、睡眠不足や不規則な生活が続くと体調を崩しやすくなり、歯ぐきの健康にも影響が及ぶことがあります。また、栄養バランスの偏った食生活は全身の健康だけでなく、お口の環境にも影響を与える可能性があります。

歯周病は細菌による感染症ですが、体の状態によって炎症の起こりやすさや進行のしやすさは異なります。そのため、歯磨きなどのお口のケアに加えて、規則正しい生活を心がけることも歯周病予防につながります。

毎日の生活を大きく変える必要はありません。まずは食事や睡眠など、身近な習慣を見直すことから始めてみるとよいでしょう。

定期的に歯科検診を受ける

歯周病は初期の段階では自覚症状が少なく、自分では気付かないうちに進行することがあります。そのため、症状がなくても定期的に歯科検診を受けることが大切です。

歯科検診では、歯ぐきの状態や歯周ポケットの深さなどを確認し、歯周病の有無や進行状況を調べます。早い段階で異常を発見できれば、重症化を防ぎやすくなります。

また、毎日歯磨きをしていても、すべての汚れを落とすことは難しいとされています。歯科医院では専門的な器具を使用してお口の状態を管理することができます。

大切な歯を長く保つためにも、痛みや気になる症状がない場合でも定期的に歯科検診を受けるようにしましょう。

まとめ

定期的に歯科検診を受けて歯周病を予防する女性

歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌によって引き起こされる病気です。さらに、喫煙や糖尿病、ストレス、歯ぎしり・食いしばり、口呼吸など、さまざまな要因が関わることで発症や進行のリスクが高まります。

初期の歯周病は自覚症状が少ないものの、進行すると歯を支える骨が失われ、歯のぐらつきや口臭の悪化につながることがあります。また、お口の中だけでなく全身の健康との関連も指摘されています。

歯周病は特別な病気ではなく、多くの方にみられる身近な疾患です。毎日のセルフケアに加え、歯科医院で定期的にお口の状態を確認しながら、歯と歯ぐきの健康を維持していくことが大切です。

歯周病の症状にお悩みの方は、各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、長年の経験で培った技術と日々の研鑽に基づき、虫歯治療から専門的な治療まで、お一人おひとりのお悩みに丁寧にお応えいたします。当院の診療案内ページはこちらお問い合わせも受け付けておりますので、ご活用ください。

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