歯のコラム
2026年02月24日

急速拡大装置とは?メリットやデメリット、治療期間などを解説

こんにちは。各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」です。

急速拡大装置を装着した口の中のイメージ

子どもの歯並びが気になるけれど、どのような治療が必要なのか分からないという保護者の方も多いのではないでしょうか。近年、歯列矯正の必要性が広く知られるようになり、治療の選択肢が増えています。

今回は、歯の幅を広げる治療に用いられる急速拡大装置に注目し、その特徴やメリット・デメリット、治療期間などについて詳しく解説します。治療にかかる費用やスムーズに治療を進めるためのポイントについても触れていきますので、ぜひ参考にしてください。

急速拡大装置とは

急速拡大装置のイメージ

急速拡大装置とは、上あごの幅を広げるために使用される矯正用の装置で、基本的には、成長期のお子さまを対象としています。顎の幅を広げて、歯が並ぶスペースを確保したり噛み合わせを整えたりすることが目的です。

この装置は、上あごの中央にある正中口蓋縫合という部分に力を加えて、隙間をつくります。できた隙間に新しい骨がつくられることで上あごの幅を広げるしくみです。

急速拡大装置の特徴的な点は、その名前の通り、短期間で効果を得られることです。通常2〜4週間という短い期間であごの幅を広げていきます。

急速拡大装置のメリット

急速拡大装置のメリットを説明するイメージ

ここでは、急速拡大装置を使用するメリットについて解説します。

歯並びが整いやすくなる

顎の骨格に余裕ができることで、永久歯が正しい位置に並ぶスペースが十分に確保され、結果的に歯並びが整いやすくなります。急速拡大装置のあとにワイヤー矯正やマウスピース矯正を行う場合でも、歯を理想的な位置に動かしやすくなるでしょう。

上あごの機能を改善できる

上あごの拡大は、単に見た目を整えるだけでなく、噛み合わせのバランスを整えるという大きな利点もあります。特に、上あごが狭く下あごとの幅の差が大きい状態では、正しい噛み合わせが得られず、顎関節に負担がかかることがあります。

上あごの幅を適切に広げることで、上下の歯が自然に合うようになり、食事の際の咀嚼効率が向上したり、発音の際の舌の動きがスムーズになったりします。単に歯並びがきれいになるだけでなく、噛む・話すといった日常の基本動作の質を高められるのです。

口呼吸やいびきの改善が期待できる

上あごの幅が狭い子どものなかには、口呼吸やいびき、鼻づまりといった呼吸に関する問題を抱えていることがあります。上あごの成長が不十分なために、鼻腔のスペースも狭くなり、空気の通り道が確保されていないことが原因のひとつとして考えられます。

急速拡大装置によって上あごの幅が広がると、鼻腔の容積も拡大されます。鼻からの空気の流れがスムーズになり、鼻呼吸がしやすくなるため、口呼吸の改善につながる可能性があります。結果として、睡眠の質が改善し、日中の集中力にも良い影響を与えるでしょう。

成長を活かして効率よく治療できる

子どもは、成長とともに顎の大きさや骨格が変化します。急速拡大装置は、こうした成長のタイミングを利用することで、治療効果を最大限に高められます。

特に、6歳から12歳頃の混合歯列期は、顎の骨がまだやわらかく、急速拡大装置の効果が出やすい時期です。この時期に治療を行うことで、歯を無理なく並べるスペースを確保できるほか、将来的に歯列矯正が必要になった場合でも負担を軽減できます。

急速拡大装置のデメリット

急速拡大装置のデメリットを説明するイメージ

急速拡大装置には前述したような多くのメリットがありますが、すべての患者さまにとって理想的な方法というわけではありません。治療したことを後悔しないためには、注意点についても知っておくことが大切です。

以下に、急速拡大装置のデメリットについて解説します。

違和感や痛みが出ることがある

急速拡大装置は、歯列の幅を拡げるために力を加える治療方法なので、痛みや違和感、頭痛などの症状が出ることがあります。食事の際に舌が装置に触れて飲み込みにくいと感じたり、サ行・タ行などの滑舌が悪くなったりする人も少なくありません。

お子さまの場合、友人や家族と話すときに話しにくさを感じてストレスを抱えることもあるでしょう。

ただし、しばらく装着していると、違和感は薄れることがほとんどです。痛みが強い場合には、一時的に痛み止めを使用したり、食事の内容をやわらかいもの中心にしたりするなどの対処が求められます。

歯磨きがしにくい

急速拡大装置は上あごの内側に装着され、自分で取り外すことができません。装置周辺に食べかすがたまりやすく、虫歯や歯肉炎を引き起こすリスクが高まります。装置が入っている間は、​普段以上に丁寧な口腔ケアが必要です。

治療を終えた後も保定が必要

急速拡大装置を使用して上あごの幅を広げた後も、その状態を維持するために一定期間装置をつけたまま過ごします。顎を広げてすぐに装置を外すと、時間の経過とともに元の状態に戻る後戻りが起こる可能性があるためです。拡大した顎をその状態で安定させるための期間を保定期間といい、2〜5ヶ月程度装置をつける必要があるとされています。

対応できない症例がある

急速拡大装置は、誰にでも使用できる治療法ではありません。例えば、顎の骨の成長がほぼ完了していると、拡大効果が十分に期待できない場合があります。具体的には、10〜12歳頃までに行うのが理想です。15歳を超えると、十分な効果を得るのが難しくなります。

また、重度の歯列不正や骨格的なズレがあるケースでは、単独での対応が難しく、マウスピース矯正やワイヤー矯正など、ほかの矯正方法を併用する必要があります。

急速拡大装置で治療する場合の期間

急速拡大装置で治療する場合にかかる期間のイメージ

急速拡大装置の治療期間は、保定期間も含めると3〜6ヶ月程度です。治療を始めて2〜3週間程度で効果がみられるケースもあります。

ただし、これはあくまで一般的な目安です。実際には患者さまの年齢や顎の成長状態、症状の度合いによって異なります。

また、急速拡大装置の治療だけでなく、その後にワイヤー矯正やマウスピース矯正を行う場合は、トータルの治療期間がさらに長くなります。

装置の取り扱いや生活習慣の改善など、患者さま自身の協力も治療経過を左右する大きな要因となるため、歯科医師の指示を守って継続することが大切です。

急速拡大装置で治療する場合の費用

急速拡大装置で治療する場合にかかる費用のイメージ

急速拡大装置の治療費用は、装置の種類や治療内容、歯科医院の方針によって異なりますが、3〜10万円程度が相場です。矯正治療の一環として行う場合は全体の費用に含まれることもありますが、急速拡大装置のみの治療として費用が発生するケースもあります。

また、検査料や診断料、調整料などが別途必要になる場合もあるため、総額が予想以上に高額になることもあります。費用の内訳や追加料金の有無を事前にしっかりと確認しておきましょう。

治療をスムーズに進めるためのポイント

治療をスムーズに進めるためのポイントを説明するイメージ

急速拡大装置をスムーズに使いこなすためには、お子さま自身の理解と、保護者の方の協力が大切です。装置が正しく機能することで、無理なく効果を実感できるのです。

ここでは、治療期間中に意識したいポイントについて解説します。

歯科医師の指示どおりにネジを回す

急速拡大装置では、専用のキーを使って歯科医師の指示通りにネジを回していくことが治療の基本です。回数やタイミングを守らなければ、予定通りに骨が広がらず、治療の効果が出ないこともあります。

わからない点があれば自己判断せず、すぐに歯科医院へ相談しましょう。

食事に注意する

治療中は、装置に食べ物が詰まりやすくなるため、粘り気のあるものや硬いものは避けましょう。例えば、ガムやキャラメル、飴やナッツ類などは、装置を傷つけたり破損させたりする恐れがあります。装置への負担を減らすよう、やわらかく食べやすい食事を心がけることが大切です。

装置の不具合があればすぐに受診する

装置が緩んだり、違和感が強くなったり、口内に傷ができるなどのトラブルが起こった場合は、放置せずにできるだけ早く歯科医院を受診しましょう。早めに対応することで、治療の遅れを防ぎ、装置の破損や口内炎などの悪化も防げます。不具合を感じたときに速やかに相談する姿勢が、スムーズな治療継続につながります。

まとめ

急速拡大装置を使用して綺麗な歯ならびになった子どもと笑顔の母親

急速拡大装置は、歯列矯正の初期段階で使用される装置です。上あごの骨を短期間で拡げることで、歯が正しく並ぶスペースを確保し、噛み合わせの改善や口呼吸の軽減など、機能的なメリットも期待できます。

ただし、急速拡大装置はすべての人に適しているわけではなく、成長期の子どもを中心とした使用が基本となります。また、装着初期には痛みや違和感が生じることもあります。歯科医師と十分に相談し、リスクや注意点を踏まえたうえで治療を検討しましょう。

急速拡大装置による治療を検討されている方は、各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」にお気軽にご相談ください。

当院では、長年の経験で培った技術と日々の研鑽に基づき、虫歯治療から専門的な治療まで、お一人おひとりのお悩みに丁寧にお応えいたします。当院の診療案内ページはこちらお問い合わせも受け付けておりますので、ご活用ください。

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