一般歯科・虫歯治療
お口の悩みに寄り添う最初の窓口として
中西歯科の一般歯科は、お口に関するあらゆるお悩みの最初の窓口です。
「歯が痛い」「歯にしみる」「詰め物が取れた」といった急な症状から、「お口の中を一度しっかり見てほしい」といった検診のご希望まで、どのようなことでも気兼ねなくご相談ください。
私たちは、単に虫歯を削って詰めるという作業を行うだけの場所ではありません。
患者様お一人おひとりが抱えるお悩みや不安に真摯に耳を傾け、そのお気持ちに深く寄り添うことから、すべての診療が始まります。
歯科医療を通して、皆様が健やかな毎日を笑顔で過ごすためのお手伝いをすること。
それが私たちの変わらぬ使命です。
虫歯は風邪のように自然に治ることがない病気です。
放置してしまうと、痛みが増すだけでなく、治療の規模が大きくなり、歯そのものを失ってしまうことにも繋がりかねません。
だからこそ私たちは「早期発見・早期治療」の重要性を皆様にお伝えしています。
そして治療に際しては、できる限り痛みを抑え、心身ともにご負担の少ない方法を追求することをお約束いたします。
どうぞ安心して当院にお任せください。
虫歯の原因と進行について知る
虫歯治療へのご理解を深めていただくために、まずは虫歯がどのようにして発生し、進行していくのかをご説明いたします。
ご自身の歯に起きていることを正しく知ることは、治療への安心感と将来の予防への意識を高めるための第一歩となります。
虫歯が発生する仕組み
お口の中には、原因菌である「ミュータンス菌」をはじめ、多くの細菌が存在しています。
このミュータンス菌が、お食事やお飲み物に含まれる糖分を栄養にして、ネバネバとした塊である「プラーク(歯垢)」を作り出します。
そしてプラークの中で酸を産生し、この酸が歯の表面を覆う硬いエナメル質を少しずつ溶かしてしまうのです。
この状態を「脱灰(だっかい)」と呼びます。
通常、お口の中では、唾液の働きによって酸が中和され、溶け出したカルシウムやリンを歯の表面に戻す「再石灰化(さいせっかいか)」という修復作用が働いています。
しかし甘いものを頻繁に摂取したり、歯磨きが不十分でプラークが多く付着していたりすると、脱灰のスピードに再石灰化が追いつかなくなり、やがて歯に穴があいてしまいます。
これが「虫歯」です。
虫歯は、この「細菌(ミュータンス菌)」「糖分」「歯質(歯の強さ)」という三つの要因が重なった時に発生するのです。
虫歯の進行段階と症状

虫歯は、その進行度によってC0からC4までの段階に分けられます。
進行段階によって、症状や治療法が大きく異なります。
段階 | 状態 | 症状 | 治療法 |
C0(初期う蝕) | 歯の表面のエナメル質が溶け始め、白く濁った状態 | まだ穴はあいておらず、痛みなどの自覚症状もない | 適切な歯磨きやフッ素塗布による再石灰化 |
C1(エナメル質の虫歯) | 歯の表面のエナメル質に小さな黒い点や穴ができた状態 | 痛みを感じることはほとんどない | 虫歯の部分を最小限に削り、コンポジットレジンを詰める |
C2(象牙質の虫歯) | 虫歯がエナメル質の内側にある「象牙質」にまで達した状態 | 冷たいものや甘いものがしみる | 詰め物(インレー)や、場合によってはかぶせ物(クラウン) |
C3(神経に達した虫歯) | 虫歯が歯の内部にある神経(歯髄)にまで達した状態 | 「ズキズキと脈打つように痛む」「何もしなくても痛い」「温かいものがしみて激しく痛む」 | 根管治療(汚染された神経を取り除く) |
C4(歯根だけが残った状態) | 歯の大部分が溶けてなくなり、歯の根(歯根)だけが残った状態 | 神経が死んでしまうため痛みは一旦感じなくなるが、根の先に膿の袋ができることがある | 多くの場合、抜歯が必要 |
中西歯科が実践する痛みを抑えた虫歯治療
私たちは、患者様が安心して治療に臨めるよう、「痛みをできる限り抑えること」を常に追求しています。
技術や設備、そして心のケアという多角的なアプローチで、歯科治療特有の苦痛を和らげます。
治療への不安を和らげることから
痛みの感じ方は精神的な状態に大きく左右されます。
不安や恐怖心が強いと、普段なら気にならないような刺激でも、痛みとして感じやすくなってしまうのです。
だからこそ私たちは、治療技術の前に、まず患者様の不安な気持ちに寄り添うことを大切にしています。
治療を始める前には、これから行うこと、その目的などを丁寧にお伝えします。
治療中も、「お水を吸いますね」「少し響く感じがしますよ」といったお声がけを絶やさず、患者様が「今、何をされているか分からない」という不安に陥ることがないよう、細心の注意を払います。
細部までこだわる麻酔の工夫

治療中の痛みをなくすためには麻酔が不可欠です。
しかし、その麻酔注射自体が痛いというイメージをお持ちの方も多いでしょう。
当院では、麻酔注射の痛みを軽減するために、以下のような工夫を凝らしております。
表面麻酔の使用
注射を打つ部分の歯ぐきに、事前にゼリー状やスプレー式の麻酔薬を塗布します。
これにより歯ぐきの感覚を麻痺させ、注射針が刺さる瞬間の「チクッ」とした痛みを大幅に和らげることができます。
極細の注射針
注射針は、細ければ細いほど痛みを感じにくくなります。
当院では、現在入手できるものの中でも特に細い注射針を厳選して使用しています。
時間をかけた丁寧な注入
麻酔液を急いで注入すると、組織が圧迫されて痛みを感じやすくなります。
私たちは、一定の速度で、ゆっくりと時間をかけて麻酔液を注入する技術を徹底しています。
これにより注入時の圧痛を極限に抑えることが可能です。
歯を削る器具へのこだわり

「キーン」という甲高い音や、頭に響く振動は、歯科治療における大きなストレスの一つです。
当院では、この不快感の原因となるエアータービンを極力使用せず、モーターで回転する「5倍速コントラアングルハンドピース」を主に用いています。
この器具は、回転軸がブレにくいため、精密な治療ができるだけでなく、音や振動が格段に少ないのが特徴です。
患者様のストレスを軽減すると同時に、削る量を極限に抑え、健康な歯質を守ることにも繋がる、こだわりの設備です。
レーザー治療の応用

当院では、治療内容に応じて歯科用レーザーを応用することがあります。
レーザー治療は、特定の組織にのみ反応するため、周辺の健康な組織へのダメージを極限に抑えることができます。
痛みが少なく、麻酔が不要なケースもあるほか、殺菌効果や止血効果、組織の治癒を促進する効果も期待できます。
初期の虫歯の処置や、歯周病治療、口内炎の治療など、幅広い場面で患者様のご負担を軽減するために役立てています。
歯の寿命を延ばすための精密で丁寧な治療
虫歯治療において私たちが目指すのは、単に痛みを取り除き、穴を埋めることではありません。
治療した歯が再び悪くなることなく、一本でも多くの歯を、一日でも長く健康な状態で保ち、患者様の生涯にわたるお口の健康に貢献することです。
精密な診断が精密な治療を支える
健康な歯を極力残すためには、どこまでが虫歯で、どこからが健康な歯なのかを正確に見極める「診断力」が不可欠です。
当院では、その診断精度を高めるために、先進の機器を有効活用しています。
デジタルX線システム

従来のレントゲンに比べて、被ばく線量を大幅に低減した、お体に優しいシステムです。
撮影した画像はすぐにモニターで確認でき、拡大表示も可能なため、歯と歯の間などの見えにくい場所にできた小さな虫歯も発見しやすくなります。
口腔内カメラ

ペンタイプの小さなカメラで、患者様ご自身のお口の中をモニターに映し出します。
「百聞は一見に如かず」というように、ご自身の目で虫歯の状態をご確認いただくことで、治療の必要性について深くご納得いただけます。
再発を防ぐための「適合精度」へのこだわり
虫歯を削った後に入れる詰め物やかぶせ物(修復物)は、歯との間にミクロの隙間も作らない「適合精度」が非常に重要です。
もし歯と修復物の間に隙間ができてしまうと、そこから細菌が侵入し、内部で再び虫歯になってしまう「二次う蝕(にじうしょく)」のリスクが高まります。
当院の院長は、大学で入れ歯やかぶせ物などを専門とする「補綴科」に在籍し、長年にわたって精密な修復治療に携わってまいりました。
その経験と知識を活かし、型取りから装着に至るまで、すべての工程で一切の妥協を許さず、高い適合精度を追求しています。
この丁寧な仕事の積み重ねが、治療した歯の再発を防ぎ、長期的な安定に繋がるのです。
虫歯治療後の詰め物・かぶせ物の種類
虫歯を削った後の修復には、保険が適用される材料と、保険適用外(自由診療)の材料があります。
それぞれに利点と欠点がございますので、当院ではその両方を丁寧にご説明し、患者様ご自身の価値観やご希望に合ったものを、ご納得の上でお選びいただいております。
保険診療の材料
健康保険が適用されるため、費用のご負担を抑えることができます。
コンポジットレジン(CR)

- 比較的小さな虫歯に用いられる白いペースト状の樹脂
- 歯に直接盛り付けて、特殊な光を当てて固める
- 歯の色に近いため見た目が良く、一日で治療が完了する
- 時間が経つと変色したり、すり減ったりすることがある
メタルインレー(銀歯)

- 奥歯など、強い力がかかる部分の比較的大きな虫歯に用いられる金属の詰め物
- 強度が非常に高く、壊れにくい
- 金属色であるため審美性に劣る
- 金属アレルギーの原因となる可能性がある
自由診療の材料
機能性や審美性、耐久性など、より高い質を追求することができます。
セラミック材料

- 天然の歯に非常に近い透明感と色調を再現できる、審美性に優れた材料
- 汚れ(プラーク)が付着しにくく、変色もほとんどない
- 長期間にわたって美しい状態を保つことができる
- 金属を一切使用しないため、金属アレルギーの心配がない
- 詰め物(インレー)から、全体を覆うかぶせ物(クラウン)まで、幅広く対応が可能
- ご自身の歯と見分けがつかないほどの自然な仕上がりを求める方におすすめ

治療の終わりは健やかな未来への始まり
虫歯治療が完了した瞬間は、ゴールであると同時に、新たなスタートでもあります。
それは治療によって取り戻した健康な状態を、これからいかにして長く維持していくか、という「予防」への始まりです。
虫歯は生活習慣病の一つとも言えます。
治療によって原因(虫歯)を取り除いても、虫歯になりやすい生活習慣(食生活や歯磨きの癖など)が変わらなければ、また同じように別の歯が虫歯になってしまう可能性があります。
そのような「治療の繰り返し」から抜け出すために、私たちは予防歯科の考え方を非常に重視しています。
定期的なメインテナンスの重要性
当院では、治療を終えた全ての患者様に、定期的なメインテナンスをおすすめしております。
- 歯科医院での専門的なクリーニングによって、ご家庭の歯磨きだけでは落としきれない汚れを徹底的に除去すること
- 歯科衛生士がお一人おひとりのお口の状態や歯並びに合わせて、適切なブラッシング方法を丁寧にご指導すること
この「プロフェッショナルケア」と、患者様ご自身による「セルフケア」の両輪が揃って初めて、本当の意味での虫歯予防が実現します。
私たちは、治療だけでなく、その後の皆様の長い人生にわたるお口の健康に寄り添い、共に歩んでいきたいと願っています。
お口のことでお困りの際は、いつでも私たちを頼ってください。