歯のコラム
2025年09月24日

小児矯正はいつから始める?治療時期・方法・費用を解説

こんにちは。各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」です。

ワイヤー矯正をしている女の子

お子さまの歯並びや噛み合わせに不安を感じたとき「小児矯正はいつから始めるべきなのだろう?」と悩む保護者の方は多いのではないでしょうか。

小児矯正をはじめる時期は、お子さまの成長や歯並びの状態によって異なります。早すぎても遅すぎても十分な効果が得られないことがあるため、矯正を始めるタイミングを見極めることはとても大切です。

今回は、小児矯正はいつから始めるべきか解説します。

小児矯正とは

顎や歯ならびを小児矯正したイメージ

小児矯正は、成長期にある子どもの歯並びや噛み合わせの問題を早期に見つけ、適切な治療を行うことで、将来的な歯や顎のトラブルを未然に防ぐことを目的とした治療です。

顎の成長を活かせる時期に治療を始めることで、歯並びの改善だけでなく、顔全体のバランスにも配慮したアプローチが可能になります。

成人矯正が主に歯を動かすことで治療を進めるのに対し、小児矯正では顎の成長発育をコントロールすることが大きな特徴です。子どもの骨格は柔軟で変化しやすいため、治療による効果が得られやすく、より自然な形で歯列や噛み合わせを整えることができます。

小児矯正はいつから始めるべきか

小児矯正はいつから始めたら良いか考える女の子

小児矯正は、6歳から12歳頃の乳歯と永久歯が混在する混合歯列期に始めることが一般的です。この時期は顎の骨が柔らかく成長が活発なため、顎の発育を適切にコントロールしやすい最適なタイミングといえます。

特に6~8歳頃は、顎の成長や歯並びの異常を発見しやすく、治療開始のタイミングを見極めるうえで最も重要な期間です。

ただし、歯の生え変わりや顎の成長には個人差があるため、定期的な歯科検診を通じて発育状況を確認し、歯科医師の判断を仰ぐことが大切です。治療開始が遅れると、以下のようなリスクが生じる可能性があります。

  • 顎の成長バランスの崩れ
  • 歯並びの乱れの固定化
  • 矯正期間や費用の増加
  • 永久歯の抜歯が必要になるケースの増加

これらのリスクを避けるためにも、早期相談と定期的なチェックが重要です。

小児矯正のメリット

小児矯正のメリットのイメージ

ここでは、小児矯正を行うことで得られるメリットをご紹介します。

顎の成長を活かした治療ができる

小児期は顎の骨が柔らかく、成長途中にあるため、矯正治療によって顎の発育を適切に導くことが可能です。この成長期の特性により、永久歯が正しい位置に生えるためのスペースを確保しやすくなります。

永久歯の抜歯を回避できる可能性が高まる

顎の成長が完了した時期から矯正治療を始める場合、歯を正しい位置に並べるためのスペースを確保するために歯を抜くことがあります。

一方で、成長期に矯正を始めることで、歯が並ぶスペースを自然に確保しやすくなり、永久歯を抜かずに済む可能性が高まります。なお、個々の状態によって異なるため、歯科医師の診断が重要となります。

噛み合わせの問題を早期に改善できる

小児矯正では、出っ歯や受け口などの噛み合わせの異常を早期に発見し、成長期の柔軟な骨格を活かして改善することが可能です。特に混合歯列期に治療を始めることで、顎のバランスを整えやすく、将来的な矯正治療の負担を軽減できます。

将来の矯正治療がスムーズになる

小児期に治療を始めることで、永久歯が正しい位置に生える土台を整えることができ、成人後の矯正治療がよりスムーズに進む傾向があります。早期に問題を発見し対応することで、治療期間や費用の負担も抑えられる可能性があります。

小児矯正のデメリット

小児矯正のデメリットのイメージ

小児矯正には多くのメリットがある一方で、治療を始める前に知っておきたい注意点やデメリットも存在します。ここでは、保護者の方が理解しておくべき小児矯正の主なデメリットについてご紹介します。

治療期間が長くなる場合がある

小児矯正は、成長期に合わせて段階的に治療を進めるため、治療期間が長くなる傾向があります。特に、小児期の顎の成長を促す第一期治療のあと、永久歯が生え揃ってから歯並びを整える第二期治療を分けて行う場合、数年にわたって通院が必要になることもあります。

お子さまの成長に合わせた柔軟な対応が求められるため、保護者の方のサポートも重要です。

本人の協力が不可欠

小児矯正では、取り外し式の装置を使用することも多く、装着時間や使用方法を守ることが治療の成果に直結します。

しかし、年齢によっては装置の管理が難しく、装着を嫌がったり忘れてしまったりすることもあります。治療を成功させるためには、保護者の方の声かけや励ましが欠かせません。

成長による予測困難な変化がある

子どもの成長は個人差が大きく、顎の発育や歯の生え方に予測しづらい変化が起こることがあります。そのため、当初の治療計画を途中で見直す必要が出てくる場合もあります。

小児矯正の治療方法と流れ

小児矯正に使う色々な種類の器具のイメージ

ここでは、主な治療方法の種類と治療の流れを解説します。

主な治療方法の種類

小児矯正には、子どもの成長段階に合わせたさまざまな治療方法があります。

床矯正装置は、6〜10歳頃の骨の成長期に使用されることが多く、顎の幅を広げる目的で用いられます。

一方、ワイヤー矯正は永久歯が生え揃う10歳以降に選択されることが多く、歯を細かく動かすのに効果的です。マウスピース型の装置は、見た目の違和感が少なく、取り外しが可能なため、生活スタイルに合わせやすいという利点があります。

治療方法の選択は、歯並びの状態や年齢、顎の成長具合などを総合的に判断し、歯科医師が最適な方法を提案します。

治療のステップ

治療は、まず初診で歯並びや噛み合わせの状態を詳しく診断し、必要に応じてレントゲン撮影や口腔内の型取りを行います。その後、検査結果をもとに治療計画を立て、症状に合った矯正装置を使用して治療を進めます。

矯正によって歯を移動させたあとも、周囲の骨や歯肉が安定するまで時間がかかるため、歯並びを安定させる保定期間が必要です。矯正治療の仕上げともいえる重要なステップといえます。

この期間に使用されるのが、リテーナー(保定装置)です。リテーナーは、動かした歯が元の位置に戻ろうとする後戻りを防ぐために装着するものです。

小児矯正にかかる費用と期間

小児矯正にかかる費用と期間のイメージ

ここでは、治療費用や期間の一般的な目安をご紹介します。

治療費の目安

小児矯正の費用は、治療内容や使用する装置、地域や歯科医院の方針によって異なります。以下が一般的な目安です。

  • 初診・相談料:無料〜5,000円程度
  • 精密検査・診断料:2万〜5万円程度
  • 第一期治療:30万〜50万円程度
  • 第二期治療:40万〜70万円程度
  • リテーナー作製費用:3万〜5万円程度

第一期治療のみで完了する場合もありますが、永久歯が生え揃ったあとに第二期治療が必要になるケースも多く、トータルでの費用は60〜100万円前後になることもあります。分割払いや医療費控除の対象になる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。

治療期間の目安

小児矯正の治療期間は、子どもの成長スピードや歯並びの状態によって異なります。一般的には以下のような流れになります。

  • 第一期治療:6〜12歳頃に開始し、1〜2年程度
  • 第二期治療:12歳以降に開始し、1年半〜2年半程度
  • 保定期間:治療完了後、1〜2年程度

すべての段階を含めると、治療開始から完了までに3〜5年ほどかかることもあります。長期的な治療になるため、定期的な通院とご家庭でのサポートが重要です。

小児矯正の通院頻度と注意点

小児矯正の通院を予約したイメージ

小児矯正は、子どもの成長に合わせて段階的に進める治療であり、長期的な通院と家庭でのサポートが欠かせません。ここでは、通院の頻度や治療中に気をつけたいポイントについてご紹介します。

通院頻度の目安

小児矯正では、治療のステージによって通院頻度が異なります。

  • 初診・精密検査:治療開始前に1〜2回の通院
  • 治療期間中:装置の調整や経過観察のため、3〜4週間に1回程度の通院
  • 保定期間中:歯並びの安定を確認するため、3〜6か月に1回の通院が目安

通院の間隔は症例や使用する装置によって異なりますが、定期的なチェックを怠ると治療効果が十分に得られない可能性があるため、継続的な通院が重要です。

治療中の注意点

治療中には、装置の破損や紛失、口内炎など、さまざまなトラブルが起こることがあります。装置のトラブル時は自己判断せず歯科医院で相談しましょう。自己判断による対応は、症状の悪化や治療の遅れにつながる可能性があります。

また、硬い食べ物や粘着性の高いお菓子は避け、毎食後の丁寧な歯磨きで口腔内を清潔に保つことが重要です。

治療後の注意点

矯正治療が完了したあとも、歯並びの安定を保つためにリテーナーの装着が非常に重要です。指示された期間しっかり使用しないと、せっかく整えた歯並びが元に戻ってしまう可能性があります。

また、成長期は顎や歯が変化しやすいため、経過観察を怠らず、必要に応じて追加治療や調整を行うことで、長期的な安定につながります。

まとめ

小児矯正をして綺麗な歯ならびになった子ども達

小児矯正は、多くの場合、永久歯が生え始めるタイミングで検討されることが多いですが、個人差があるため、早めに歯科医師へ相談することが望ましいです。小児矯正では、顎の成長を利用した治療が行われ、将来的な抜歯や大がかりな治療を回避できる可能性があります。

一方で、治療期間が長くなることや、通院の負担がある点も考慮が必要です。治療方法や流れ、費用は症例によって異なりますが、定期的な通院や日常のケアが重要となります。

子どもの歯並びや噛み合わせが気になる場合は、早めに歯科医師へ相談し、適切な時期や方法を見極めることが大切です。

小児矯正を検討されている方は、各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」にお気軽にご相談ください

当院では、長年の経験で培った技術と日々の研鑽に基づき、虫歯治療から専門的な治療まで、お一人おひとりのお悩みに丁寧にお応えいたします。

当院の診療案内ページはこちらお問い合わせも受け付けておりますので、ご活用ください。

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