入れ歯の平均寿命は何年?寿命のサインと長持ちさせる方法も
こんにちは。各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」です。

入れ歯は、歯を失った際に、歯の機能を回復したり見た目を改善したりするために欠かせない治療法の一つです。多くの方に広く利用されていますが、寿命があるということをご存じでしょうか。
入れ歯を長く快適に使うためには、寿命のサインを見逃さず、適切にケアを続けることが重要です。
今回は、入れ歯の平均的な寿命、寿命がきた時に現れるサイン、そして少しでも長く使い続けるためのポイントについて詳しく解説します。入れ歯を使用している方や、治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
入れ歯の平均寿命は何年?

入れ歯の平均的な寿命は、約5年〜7年と言われています。しかし、これはあくまで平均値であり、個々の口腔環境や使用状況によって大きく異なります。適切にメンテナンスが行われていない場合や、口の中の状態が大きく変化した場合には、これより早く不具合が生じることもあり得ます。
たとえば、部分入れ歯は隣の歯にバネをかけて支持する方式が多いため、支えとなる歯の状態が悪化すれば、入れ歯自体の寿命も短くなることがあります。また、総入れ歯の場合でも、あごの骨の形や歯ぐきの状態が年齢や体調によって変化すると、入れ歯のフィット感が徐々に悪くなり、使いにくく感じるようになるでしょう。
さらに、入れ歯の素材や種類によっても寿命は変わります。保険診療で使われるレジン製の入れ歯は、素材の性質上劣化が早く進む傾向があります。一方、自費診療で使用されるセラミックの人工歯や金属床の入れ歯は、適切に使用すれば10年ほど使用できるケースもあります。
重要なのは「入れ歯の寿命は5年〜7年だからその時に交換しよう」と考えるのではなく、日々の使用の中で変化がないか確認し、必要に応じて早めに対応することです。
入れ歯の寿命がきたサイン

入れ歯は5年から7年程度の寿命があると説明しましたが、寿命が近づくとサインが現れることが多いです。ここでは、入れ歯の寿命がきたときに現れる代表的なサインをいくつか紹介します。
痛みや違和感が出るようになった
入れ歯を装着した際に痛みを感じたり、何か違和感を覚えたりすることがあります。痛みや違和感は、入れ歯の寿命がきた場合だけでなく、顎の骨が痩せたことによって徐々にフィット性が悪くなって起こるケースも考えられます。
入れ歯の変形・破損
目には見えないようなわずかなヒビや変形でも、口腔内との適合に影響を及ぼすことがあります。また、人工歯が欠けていたりすり減っていたりする場合も、噛み合わせや発音に影響を与え、快適な使用を妨げます。
これらの不具合は見た目では気づきにくいため、入れ歯を外してよく観察することで早期発見が可能です。破損や変形が疑われる場合は、自己判断せず速やかに歯科医院を受診することが大切です。
食べ物が噛みにくくなった
入れ歯の大きな役割の一つに、噛む機能を補うということがあります。このため、食事がスムーズにできない場合は寿命のサインです。
硬いものや繊維質の野菜を噛むときに違和感がある、左右で噛む力が偏っている感覚がある、噛める食材が減ったという場合は、入れ歯の機能が低下している恐れがあります。
入れ歯が外れやすくなった
入れ歯が外れやすくなるのも、寿命がきたサインです。人工歯の摩耗や土台となる歯の不具合によってフィット感が失われ、装着時にズレたり、話しにくかったり、食事のときに外れやすくなったりするでしょう。
口臭や味覚の変化がある
入れ歯と歯茎の間にフィットしなくなった場合、食べかすや唾液が溜まりやすくなります。その結果、口臭がきつくなることもあるでしょう。また、入れ歯の形状や素材が変化すると、味覚に影響を与える可能性もあります。
入れ歯の寿命がきたら

入れ歯の寿命がきたら、基本的には新しく作り直して対応します。加齢や口腔内の変化、素材の摩耗などにより、修理や調整では限界がある場合もあるため、状態を慎重に見極める必要があります。
歯科医師の診断を受けたうえで、部分的な修理で対応できるかどうかを確認するのも重要です。患者さまの咀嚼機能や話しやすさ、心理的な安心感などを踏まえ、入れ歯を作り直すか修理するかを判断すると良いでしょう。
入れ歯を長く使い続けるためのポイント

入れ歯は使い慣れるまでに時間がかかるだけでなく、使い続けているうちに劣化していくこともあります。しかし、正しいケアを続けることで長く使い続けられるようになります。
以下に、入れ歯を長く使い続けるための具体的なポイントを解説します。
毎日の丁寧な洗浄
入れ歯が劣化する最大の原因は、汚れや細菌の蓄積です。食べかすやプラークが付着した状態で放置すると、においが発生したり変色したりするだけではなく、装着時のフィット感も悪化します。
毎日の洗浄を欠かさないことが、装具の清潔を保ち、劣化を防ぐうえで何よりも大切です。特に、食後の放置は厳禁で、必ずブラシで磨いたうえで洗浄してから保管してください。
就寝時の入れ歯の取り外し
入れ歯を常に装着していると、粘膜に負担がかかり続けて痛みや炎症の原因になりかねません。また、口の中に食べカスが残留しやすく、不快なニオイの原因にもなります。そのため、就寝時には必ず入れ歯を取り外してください。
就寝時は、入れ歯を専用の洗浄液や、水に浸して保管してください。
定期的なメンテナンス
入れ歯は、一度作製すればメンテナンス不要というものではありません。毎日のお手入れに加え、数か月〜半年に一度は歯科医院での専門的なチェックとメンテナンスを受けることが大切です。
歯科医師によるクリーニングで細菌や汚れを除去するだけでなく、歯ぐきや粘膜の状態も確認してもらうことで、口腔内の健康をより良い状態に維持できます。
噛み合わせの変化への対応
時間の経過と共に、顎の骨は少しずつ痩せていきます。これにより、最初はぴったりと合っていた入れ歯も合わなくなることがあります。合わない入れ歯を無理に使い続けると、口腔内に痛みや傷ができたり、噛み合わせが悪くなったりするおそれがあります。
このため、顎の骨や歯茎の状態に合わせて、定期的に入れ歯を調整することも重要です。
異常を感じたら早めに受診する
入れ歯にヒビが入った、バネが緩んでいるなどの異常を感じたら、早めに歯科医院で診てもらいましょう。入れ歯はプラスチックや金属などで作られた精密な医療装置です。小さな異常でも、放置すれば大きなトラブルにつながる可能性があるでしょう。
例えば、入れ歯が割れたり変形したりすれば、口内にフィットしなくなり、食事や会話の障害になったりします。また、残存歯の寿命が短くなる原因にもなりかねません。
さらに、床が変形して歯茎とのフィット性が悪くなれば、歯茎が痛くなったり、口内炎や傷ができたりすることも考えられます。口内の状態が悪化すると、作成した入れ歯も合わなくなることが多いので、気になる症状がある場合は早めに歯科医院を受診して相談しましょう。
まとめ

入れ歯の寿命は、一般的に5年から7年程度と言われていますが、適切にケアをしていない場合はそれより早く寿命がきます。入れ歯が合わない状態で使い続けると、口腔内の痛みや不快感が増すだけでなく、顎や残っている歯への負担も大きくなります。
そのため、定期的に歯科医院で入れ歯をチェックしてもらうことが大切です。歯科医師と相談しながら、定期的に受診して調整を受けたり、作り直したりしながら、快適に入れ歯を使い続けましょう。
入れ歯治療を検討されている方は、各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、長年の経験で培った技術と日々の研鑽に基づき、虫歯治療から専門的な治療まで、お一人おひとりのお悩みに丁寧にお応えいたします。当院の診療案内ページはこちら、お問い合わせも受け付けておりますので、ご活用ください。