入れ歯が合わない原因は?放置するリスクと対処法
こんにちは。各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」です。

「入れ歯が合わなくなった気がする」「入れ歯が合わなくて困っている」とお悩みではありませんか。以前は問題なく使えていた入れ歯が、何らかの原因で合わなくなることは珍しくありません。
入れ歯が合わないまま使い続けると、口腔内にさまざまな悪影響を及ぼす恐れがありますので注意が必要です。
今回は、入れ歯が合わなくなる原因や放置するリスク、合わないときの対処法について解説します。
入れ歯が合わない状態とは?

入れ歯にはさまざまな種類があり、患者さま一人ひとりの口内の状態に合わせて作製します。患者さまのお口の状態を細かく診察するため、基本的には入れ歯が合わないということはありません。
しかし、さまざまな要因が重なって、入れ歯が合わなくなることもあります。入れ歯が合わないと感じるときには、何らかの不具合が生じている可能性があるでしょう。
ここでは、入れ歯が合わない状態の具体的な例について確認しましょう。
痛みや違和感がある
入れ歯を装着したときに、歯や歯ぐきに痛みや違和感がある場合、適切にフィットしていない可能性があります。特定の部分に過度な圧力がかかっていると、その部分の組織がダメージを受け、炎症や痛みを引き起こすことがあります。
また、入れ歯と粘膜の間にすき間があると、装置が浮いたような感覚があり、舌を動かしにくくなって話しづらくなることもあります。これらの不調は日常生活の質を大きく低下させる可能性もあるため、早めに歯科医院でチェックを受けましょう。
食事がしづらい・噛みにくい
入れ歯が合わないと、食べ物をしっかりと噛み切れなかったり、特定の部分だけで噛む癖がついたりして噛み方が偏ります。これによって、顎関節に負担がかかって顎関節症を発症したり、消化器官への負担が増えて腹痛・下痢・便秘につながったりすることもあるでしょう。
発音しづらい
入れ歯が安定しておらず浮いたり動いたりしやすいと、空気が漏れることにより発音がしづらくなります。その結果、会話時のストレスが増大するでしょう。
見た目に不自然さがある
入れ歯が口元にフィットせず、外から見て違和感があるケースも入れ歯があっていないといえるでしょう。例えば、入れ歯の縁が浮いて見えたり、歯の色や形が他の歯と不自然に見えたりすると、審美的な問題を抱えることになります。
入れ歯の見た目が不自然な場合、他人の視線が気になって外出を避けたり、話したりすることに自信を失ったりするかもしれません。
入れ歯が合わなくなる原因

入れ歯が合わなくなる原因は、口腔内の変化や製作時の問題、使用方法の問題などさまざまです。入れ歯が合わなくなる背景を理解することで、より的確な対応ができるようになるでしょう。
口腔内の変化
入れ歯のフィット感が悪くなる主な原因の一つは、加齢による口腔内の変化です。人間の身体が日々変化するように、口腔内も年齢を重ねるごとに少しずつ変化します。例えば、歯を支えている歯茎の骨は、歯を失うことで少しずつ吸収されて痩せていきます。
入れ歯を支えている部分が痩せていくと、入れ歯のフィット性が悪くなるのです。
製作時の問題
入れ歯製作時に、お口の型取りが正確に行われていなかった場合も問題が発生する可能性があるでしょう。また、人工歯の形状やバランスが悪いと噛み合わせが悪くなり、違和感を覚える場合もあります。
使用方法の問題
入れ歯を安定させるためには、正しい使用方法を理解することも大切です。例えば、硬いものを噛んだり、片側ばかりで噛んだりする癖があると、入れ歯に過度な負担がかかり、ズレや摩耗の原因となります。
また、入れ歯を装着したまま激しい運動をしたり、長期間の外出中に手入れを怠ったりすると、口腔内の衛生状況が悪化し、結果的に入れ歯の適合も悪化します。
合わない入れ歯をそのまま使うリスク

多くの方が、痛みや違和感があっても「慣れるだろう」「我慢すれば大丈夫」と考えがちです。
しかし、合わない入れ歯をそのまま使い続けることは、口腔内の健康だけでなく、全身の健康や生活の質にまで影響を与える可能性があります。ここでは、合わない入れ歯を放置するリスクについて詳しく見ていきましょう。
粘膜に炎症が起こる
合わない入れ歯を使い続けると、口内の粘膜や歯茎が入れ歯の縁で傷ついて炎症を起こすことがあります。この状態が続くと、口内炎や潰瘍が慢性的に発生し、強い痛みや不快感を伴うようになります。
これによって痛みが強くなると、食事や会話にも大きな影響を及ぼします。
顎の骨が痩せる
合わない入れ歯を使用し続けていると、歯茎に異常な圧力がかかり、歯茎の健康を害することがあります。その結果、顎の骨が痩せ、入れ歯のフィット性がさらに悪化してしまいます。
全身の健康に影響を及ぼす
合わない入れ歯は、噛み合わせのバランスを崩し顎関節にも負担をかけます。
不適切な噛み合わせは顎関節症のリスクを高め、顎の痛みや開口障害、頭痛などを引き起こす可能性があります。さらに、咀嚼機能の低下によって消化不良を起こしやすくなり、栄養の吸収が妨げられることもあるでしょう。
また、歯ぐきと入れ歯が適切に密着していない場合、細菌の繁殖を助長する恐れがあります。
入れ歯が破損する
入れ歯が合わない状態で使用し続けると、入れ歯に過剰な力が加わり、ヒビが入ったり欠けたりすることがあります。特に、食事中に違和感がある場合、そのまま食べることによって入れ歯が大きく破損する可能性も否定できません。
修理が可能なケースもありますが、作り直しが必要になると再び口内に合わせるまでに時間がかかります。
精神的ストレスが大きくなる
精神的ストレスが蓄積されていくことも見逃せません。入れ歯が合わないことで会話を避けるようになり、人との交流が減ると孤独感や不安が増し、抑うつ症状につながる可能性があります。
笑顔で話すことが難しいと、ますます人付き合いに消極的になるなどの悪循環に陥るケースは少なくありません。
入れ歯が合わなくなったときの対処法

入れ歯が合わなくなったときの対処法は、以下のとおりです。
歯科医院を受診する
違和感を覚えたら早めに歯科医院を受診しましょう。違和感を覚えてから受診するまでに時間が経過すると、簡易な調整で改善できた問題が、より複雑で時間のかかる治療をしなければならないケースに変わる可能性があります。
また、入れ歯が外れにくくなったことで、誤嚥性肺炎や顎関節症、むし歯や歯周病などのリスクを高めることがあります。違和感を覚えた時点で、早めに歯科医師に相談しましょう。
入れ歯安定剤を一時的に使用する
市販の入れ歯安定剤を使用することで、隙間が埋まって入れ歯が安定する場合もあります。
ただし、安定剤の使用はあくまでも一時的な対処法です。隙間を埋めれば一時的に痛みやぐらつきを抑えることができますが、根本的な原因は解消されません。安定剤を使って症状が改善されたからといって、放置することは避けましょう。
使用を中止する
入れ歯が外れやすく、ズレが気になる場合には、使用を中止しましょう。無理に入れ歯を使用し続けると、外れたり噛み合わなくなったりすることがあります。口の中を傷つけてしまう可能性もあるので、まずは入れ歯を取り外してください。
また、外した際には洗浄し、ケースで保管するように心がけてください。清潔に保つことで、細菌の繁殖を防ぎ、口腔内の健康維持にもつながります。
まとめ

入れ歯は、ただ歯がない部分を覆えればよいというものではありません。口腔内でしっかりと安定し、患者さまが快適に過ごせるように設計されなければなりません。
しかし、加齢や生活習慣、歯科医院での作製ミスなど、さまざまな要因で入れ歯が合わなくなります。そして、合わない入れ歯を我慢して使い続けると、口腔内や全身の健康にまで悪影響を及ぼす可能性があります。
違和感や痛みを覚えたら、放置せずに速やかに歯科医院を受診しましょう。
入れ歯があわずにお悩みの方は、各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」にお気軽にご相談ください。
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