子どもの歯周病はどんな病気?原因・治療法・予防法を解説
こんにちは。各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」です。

歯周病というと大人の病気というイメージを持っている方も少なくないでしょう。実際には、子どもでも歯ぐきの炎症や出血を起こすことは珍しくなく、放置すると将来の口腔内の健康に大きな影響を与える可能性があります。
しかし、日々のケアや生活習慣によって進行を食い止めたり、予防したりすることは可能です。
今回は、子どもの歯周病の種類と原因、治療方法、予防のためのポイントについて解説します。お子さまのお口の健康を守るために、ぜひ参考にしてください。
子どもも歯周病になるの?

歯周病は大人だけの病気ではありません。子どもでも歯ぐきに炎症が起こることがあり、放置すると歯を支える骨にまで影響が及ぶ可能性があります。歯周病は、歯ぐきのみに炎症が起こる歯肉炎と、炎症が歯を支える骨にまで広がった歯周炎に大きく分けられます。
歯肉炎は適切なケアを行うことで改善が期待できますが、放置すると歯周炎へと進行するリスクがあるため早めの対処が大切です。
子どもの歯周病の種類
子どもに見られる歯周病には、以下のような種類があります。
不潔性歯肉炎
不潔性歯肉炎とは、歯ぐきの周りにプラーク(歯垢)がたまり、プラーク内の細菌が歯肉の炎症を引き起こすことで発症する歯肉炎です。子どもの場合は歯磨きが十分にできていないことが多く、歯と歯ぐきの境目にプラークが残りやすい傾向にあるため、この不潔性歯肉炎が起こりやすくなります。
萌出性歯肉炎
萌出性歯肉炎は、乳歯や永久歯が生えてくるときに起こる一時的な炎症です。主に5〜6歳から12歳頃までの間に見られます。歯は、歯ぐきを突き破って生えてきます。その際に歯ぐきの一部分が歯に被さった状態になり、細菌が入り込むことで炎症を起こします。
痛みを訴えたり、歯ぐきが腫れて出血したりするかもしれませんが、多くの場合は歯の萌出が終わると自然におさまります。
思春期性歯肉炎
思春期性歯肉炎は、10代前半の成長期の子どもに多く見られ、ホルモンバランスの変化が影響するとされる歯肉炎です。特に、女性ホルモンが増加する思春期の女子が発症しやすい傾向があります。
侵襲性歯周炎
侵襲性歯周炎(若年性歯周炎)は、10〜20代の若年者に発症することがあり、短期間で急速に歯周組織が破壊されていく病気です。特に第一大臼歯や前歯に強い炎症が起こり、歯を支える骨が急速に失われます。
原因として、遺伝的な要因や免疫機能の異常が関わっているとされています。通常の歯周病よりも進行が早いため、早期に発見し、専門的な治療を受けることが重要です。
子どもの歯周病の原因

子どもの歯周病の主な原因は、以下のとおりです。
プラークがたまっている
歯周病は、歯と歯ぐきの境目にたまったプラーク(歯垢)内の細菌が主な原因です。プラークには多くの細菌が含まれており、歯ぐきに炎症を引き起こします。
歯磨きが不十分でプラークが蓄積されると、歯周病の原因になります。
歯並びや噛み合わせが悪い
歯並びが悪いと、歯と歯が重なったり奥歯が見えにくくなったりして、磨き残しが多くなります。特に、前歯が重なり合う叢生(そうせい)や、八重歯などのある口元では、歯ブラシが届きにくい部分が生まれやすくプラークがたまりやすいです。
また、噛み合わせのバランスが悪いと、特定の歯に過度な力がかかり、歯ぐきの炎症を引き起こす原因にもなります。歯並びや噛み合わせの問題は見た目だけでなく、虫歯や歯周病のリスクにも直結するのです。
食生活の乱れ
砂糖を多く含むお菓子やジュースを頻繁に摂取していると、糖分が細菌のエサとなり、プラークが作られます。その結果、虫歯だけでなく歯周病のリスクも高まります。
また、噛みごたえのある食べ物を避けていると、噛む回数が減って唾液の分泌量が減少します。唾液には自浄作用があるため、分泌量が減ると口腔内の細菌が増殖しやすくなるのです。
さらに、ビタミンやミネラルが不足すると、歯ぐきの健康を保つ力が弱まり、炎症が起こりやすくなることもあります。
子どもが歯周病になったときの治療法

子どもが歯周病と診断された場合、進行度に応じて治療が行われます。治療の目的は、炎症を抑えて口腔内の環境を整え、再発を防ぐことです。
プラーク・歯石の除去
治療の基本は、原因となるプラークや歯石を取り除くクリーニングです。歯科医院では専用の器具を使って歯の表面や歯と歯ぐきの境目についた汚れを丁寧に除去します。
プラークの付着や歯石の沈着を防ぐことは、歯周病の進行を抑えるうえで重要です。クリーニングは子どもでも痛みなく受けられるため、定期的に通う習慣をつけましょう。
正しいブラッシング方法の指導
子どもが自分できちんと歯を磨けるようになることも、歯周病治療において重要です。歯科衛生士によるブラッシング指導では、子どもの年齢や口の形に合った歯ブラシの使い方や、磨く順番、力の入れ方などをわかりやすく教えます。
乳歯や永久歯が混在する時期は、歯並びに凸凹ができやすく磨き残しが発生しやすいです。子どもだけではすみずみまで磨くことが難しいため、保護者の方も一緒に指導を受けましょう。
日々の磨き方を見直すことが、歯周病治療の効果を持続させることにつながります。
噛み合わせの調整や矯正治療
噛み合わせの不具合や歯並びの乱れも歯周病のリスク要因となるため、噛み合わせの調整や必要に応じて矯正治療が検討されることもあります。
また、指しゃぶり・口呼吸などの習癖は、歯並びが乱れる原因のひとつです。歯並びに悪影響を与えるお口周りの癖がある場合は、MFTという舌・唇・頬の筋力のバランスを整えるトレーニングを取り入れられることがあります。
子どもが歯周病になるのを防ぐためには

子どもの歯ぐきを健康に保ち、歯周病を未然に防ぐためには、日常生活の中での継続的なケアと意識が重要です。子どもの場合、自分で口腔ケアを完璧に行うことは難しいため、保護者の方のサポートが不可欠です。
小さなうちから適切な歯磨きの習慣を身につけること、生活習慣を整えることが、歯周病を防ぐための基礎となります。また、定期的に歯科検診を受けることで、初期の段階で問題を発見して早期に対処できます。
ここでは、具体的な予防方法をいくつかの視点から解説します。
毎日の歯磨きを丁寧に行う
歯周病の予防において重要なのは、毎日の丁寧な歯磨きです。小学生のうちはまだ手先が十分に器用ではなく、しっかりと汚れを落とすことが難しいです。磨き残しが多いため、保護者の方による仕上げ磨きが欠かせません。
歯と歯ぐきの境目や奥歯の溝など、汚れがたまりやすい部分を意識して磨き残しがないようにしましょう。また、歯磨きの時間は1回あたり3分以上を目安に、1日2回以上しっかり行うことが大切です。
定期的に歯科検診を受ける
子どもの歯周病を防ぐためには、定期的に歯科検診を受けることが重要です。虫歯だけでなく、歯周病のリスクや初期症状を早期に発見して対処できます。歯科医師による専門的なチェックに加え、クリーニングやブラッシング指導を受けると、家庭でのケアの精度も高まります。
食生活を見直す
歯周病対策において、食生活の改善も忘れてはならないポイントです。砂糖を多く含むお菓子やジュースは、歯垢の原因となる細菌のエサになります。また、甘いものを間食として頻繁に摂ると、口の中が酸性に傾き、唾液による自浄作用が追いつかなくなります。
そのため、おやつの時間を決めてダラダラ食べを防ぐことや、糖分の少ないおやつを選ぶ工夫が大切です。
さらに、口の中を清潔に保ち、歯ぐきの健康をサポートする栄養素を積極的に摂取することも歯周病予防につながります。ビタミンCは歯ぐきの健康維持に不可欠であり、炎症を抑える働きがあります。また、カルシウムやタンパク質は歯や骨の形成を助け、歯周病に対する抵抗力を高めます。
噛み合わせや歯並びをチェックする
歯並びが悪いと、プラークがたまりやすくなり、歯周病や虫歯のリスクを高める要因となります。また、噛み合わせが偏っていると一部の歯に負担がかかり、歯周組織にも影響を及ぼすことがあります。
成長期の子どもは顎の発達段階にあるため、早期に噛み合わせや歯並びの異常を発見し、適切に対応することが大切です。舌癖や指しゃぶりといった癖が歯並びに影響を与えることもあるため、生活習慣の見直しも含めて対応する必要があります。
まとめ

歯周病は大人だけの問題ではなく、幼児期から思春期にかけて誰にでも起こりうる身近な病気です。原因はプラークの蓄積や歯磨き不足、歯並びや生活習慣、さらには全身的な健康状態まで、多岐にわたります。
しかし、早期に気づいて適切な治療と予防を行えば、歯を失うような深刻な事態を未然に防ぐことができます。毎日丁寧な歯磨きを行い、定期的に歯科医院でのチェックやクリーニングを受けることが大切です。
また、歯並びや噛み合わせに不安がある場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。
お子さまの歯周病にお悩みの方は、各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」にお気軽にご相談ください。
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