入れ歯にはどのようなものがある?種類と選ぶときのポイント
こんにちは。各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」です。

歯を失った際の治療方法として広く知られているのが入れ歯です。年齢に関係なく、事故や病気、虫歯や歯周病の進行によって歯を失うケースは少なくありません。そのような状況で、噛む機能や見た目を補う手段として入れ歯は重要な役割を担います。
しかし、一口に入れ歯といっても、いくつか種類があり、選択肢によって使い心地や見た目、費用などが大きく異なります。
本記事では、入れ歯の種類や選び方のポイントなどについて詳しく解説します。入れ歯を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
入れ歯とは

入れ歯とは、虫歯や歯周病、事故などによって歯を失ったときに、その機能や見た目を補うために使われる取り外し可能な人工の歯のことを指します。
歯が1本でも失われると、噛む力が弱くなったり、発音がしづらくなったりします。また、歯がない部分をそのままにしておくと、隣の歯が傾いてきたり、噛み合わせにズレが生じたりすることもあります。
入れ歯は、こうした問題を防ぎ、日常生活を快適に送るために欠かせない補綴装置の一つです。健康保険が適用されるものから、より見た目や使い心地に配慮した自費診療のものまで、さまざまな種類があります。
部分入れ歯と総入れ歯の違い

部分入れ歯と総入れ歯は、残っている歯の数によって使い分けられます。
部分入れ歯は、まだ自分の歯が残っている場合に使用される入れ歯です。失った歯の部分だけを補う構造になっており、残っている歯に金属のバネなどをかけて固定します。支えとなる歯があるため安定しやすく、違和感が少ないと感じることもあります。歯が1本でも残っていれば、基本的には部分入れ歯が選択されます。
一方、総入れ歯はすべての歯を失った場合に用いられる入れ歯です。歯ぐき全体に密着させることで固定し、吸着力によって安定を保ちます。支えとなる歯がないため、最初は外れやすさや違和感を覚えることもありますが、調整や慣れによって徐々に使いやすくなります。
このように、部分入れ歯は残っている歯を活かして支える構造であり、総入れ歯は歯ぐき全体で支える構造という違いがあります。それぞれの特徴を理解することで、自分の状態に合った入れ歯を選びやすくなります。
入れ歯の主な種類

入れ歯にはいくつか種類があり、それぞれ特徴が異なります。ここでは、主に保険が適用される入れ歯と、自費の入れ歯について詳しく解説します。
保険適用の入れ歯
保険適用の入れ歯は、健康保険の範囲内で作製されるため、費用負担を抑えやすい点が特徴です。主にレジンと呼ばれるプラスチック素材が使用され、一定の基準に基づいて設計されます。幅広い症例に対応できる基本的な入れ歯です。
一方で、強度を確保するために床部分に厚みが出やすく、装着したときに違和感を覚えることがあります。また、部分入れ歯の場合は金属のバネを使って固定するため、口を開けた際に目立つことがあります。それでも、噛む・話すといった基本的な機能を補う役割は十分に備えています。
自費の入れ歯
自費の入れ歯は、保険の制限を受けずに素材や構造を選べるため、見た目や使い心地に配慮した設計が可能です。費用は高くなる傾向がありますが、その分、個々の口腔内の状態に合わせた細かな調整が行われます。審美性や快適性を重視したい場合に検討されることが多い入れ歯です。
ここでは、自費の入れ歯の種類をいくつかご紹介します。
金属床義歯
金属床義歯とは、入れ歯の土台となる床の部分に金属を使用した入れ歯です。
一般的な保険の入れ歯ではプラスチック素材が使われますが、金属床義歯ではコバルトクロムやチタンなどの金属が用いられます。金属は強度が高く、床を薄く作ることができるため、装着時の違和感が少ない点が特徴です。
特に上顎に装着する場合、厚みが少ないことで話しやすさや飲み込みやすさに影響が出にくくなります。また、金属は熱を伝えやすいため、温かい食べ物や冷たい飲み物の温度を感じやすく、食事の感覚を保ちやすいという利点もあります。
さらに、耐久性にも優れており、変形しにくいことから長期間使用できます。
一方で、精密に作製する必要があるため、費用は高くなる傾向があります。見た目だけでなく、装着時の快適さや食事のしやすさを重視する際に検討されることが多い入れ歯です。
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプデンチャーは、金属のバネ(クラスプ)を使用しないタイプの入れ歯です。
柔らかく弾力性のある特殊な樹脂素材で作られており、歯ぐきの色に近い自然な見た目を実現できます。装着しても目立ちにくく、見た目の美しさを重視する方に選ばれています。また、フィット感が高く、口の中での違和感が少ないという特徴もあります。
ただし、ノンクラスプデンチャーは素材の性質上、経年劣化しやすいため、数年ごとに作り直しが必要になることがあります。
シリコン義歯
シリコン義歯とは、入れ歯の歯ぐきに触れる部分にやわらかいシリコン素材を使用した入れ歯です。
保険の入れ歯はプラスチック素材が使用されますが、シリコン義歯ではクッション性のある素材を取り入れることで、装着時のあたりをやさしくしています。このシリコン部分が衝撃を吸収するため、食事の際にかかる力が分散され、歯ぐきへの負担を軽減しやすい点が特徴です。
特に、歯ぐきがやせている場合や、通常の入れ歯で痛みを感じやすい場合に選ばれています。
一方で、シリコンは水分や汚れを吸着しやすい性質があるため、丁寧な清掃が欠かせません。また、素材の特性上、経年による劣化が起こることもあるため、定期的なチェックや交換が必要になります。特徴を理解したうえで、適切に管理しながら使用することが大切です。
マグネット義歯
マグネット義歯とは、磁石の力を利用して入れ歯を固定する入れ歯です。残っている歯の根に金属を取り付け、入れ歯側に組み込まれた小型の磁石と引き合わせることで安定させます。
一般的な部分入れ歯のように金属のバネを使わないため、口を開けたときに金具が見えにくく、見た目がすっきりしやすい点が特徴です。また、磁石の力で着脱が行えるため、取り外しが簡単で、日々の手入れもしやすい構造です。
さらに、装着時は一定の吸着力が働くため、ズレにくく、噛んだときの安定感にもつながります。
ただし、磁石を利用するためには歯の根が残っていることが条件となる場合があり、すべての症例で使用できるわけではありません。口腔内の状態に応じた適切な診断が重要になります。
入れ歯の選び方

入れ歯は種類によって特徴が異なるため、どれを選ぶかによって使い心地や満足度に大きな差が出ます。
費用だけで判断するのではなく、見た目や装着感、日常生活への影響など、複数の視点から検討することが重要です。自分の口の状態や生活スタイルに合った入れ歯を選ぶことで、より快適に使用しやすくなります。
費用とのバランス
入れ歯を選ぶ際には、まず費用とのバランスを考える必要があります。保険適用の入れ歯は費用を抑えやすく、基本的な機能を備えている点が特徴です。
一方で、自費の入れ歯は使用できる素材や設計の自由度が高く、見た目や装着感に配慮されたものが多くなります。
ただし、費用が高いものほど必ずしも満足度が高くなるとは限りません。使用する期間やメンテナンスのしやすさ、修理の対応なども含めて総合的に考えることが大切です。初期費用だけでなく、長期的な視点で検討することが大切です。
見た目の自然さ
見た目の自然さは、入れ歯を装着するうえで多くの人が気にするポイントです。金属のバネを使用する入れ歯では、口を開けた際に金具が見えることがあります。
一方で、ノンクラスプデンチャーのように金属を使わないタイプでは、歯ぐきになじみやすい色合いの素材が使用されるため、自然な見た目を保ちやすくなります。
見た目は日常の会話や笑顔にも関わる要素のため、審美性を重視する場合は素材や構造の違いをよく理解して選ぶことが大切です。
装着感と機能性
入れ歯は毎日使うもののため、口の中でのなじみやすさと、しっかり噛めるかどうかが重要なポイントになります。装着したときに違和感が強いと、会話がしづらくなったり、食事の際に不便を感じたりすることがあります。
入れ歯の種類によって装着感には違いがあり、例えば金属床義歯は薄く作られているため、口の中に入れたときの圧迫感が出にくい特徴があります。また、シリコン義歯はやわらかい素材が使用されるため、噛んだときの負担をやわらげる働きがあります。
さらに、入れ歯が安定しているかどうかも大切です。しっかりフィットしている入れ歯は、食べ物を噛みやすくなるだけでなく、発音もしやすくなります。
まとめ

入れ歯にはさまざまな種類があり、保険適用のものと自費のものでは、素材や作り方に違いがあります。
また、歯が一部残っている場合は部分入れ歯、すべて失っている場合は総入れ歯といったように、口の状態によって選ばれるタイプも変わります。さらに、自費の入れ歯には見た目や使い心地に配慮された複数の種類があり、それぞれ特徴が異なります。
入れ歯を選ぶ際は、費用だけで判断するのではなく、見た目の自然さや装着したときの違和感の少なさなどといった点も確認しておくことが大切です。日常生活で使うものだからこそ、無理なく使えるかどうかが重要になります。
それぞれの特徴を知り、自分の口の状態や生活に合うものを選ぶことで、食事や会話をこれまでに近い感覚で行いやすくなるでしょう。
入れ歯を検討されている方は、各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」にお気軽にご相談ください。
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