ワイヤー矯正はどれくらいかかる?治療期間の目安とスムーズに進めるコツ
こんにちは。各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」です。

「ワイヤー矯正はどれくらい期間がかかるのか」「治療が長引く原因と対策を知りたい」など、ワイヤー矯正に関する疑問をお持ちの患者さまもいるでしょう。
今回は、ワイヤー矯正の概要と治療期間の目安、治療が長引く原因、期間を短縮するコツについて解説します。ワイヤー矯正を検討している患者さまは、参考にしてください。
ワイヤー矯正の治療期間の目安

ワイヤー矯正とは、歯の表面にブラケットを装着してワイヤーを通し、力を加えることで歯を移動させる治療です。治療期間には個人差がありますが、1年半~3年ほどが一般的です。
しかし、これはあくまでも目安であり、患者さまの歯並びの状態や治療計画、体質などによって変動します。全体矯正や部分矯正、裏側矯正など、治療範囲や方法によっても治療期間は変わる可能性があります。
例えば、全体矯正はすべての歯を対象として歯並びを整えていくため、1~3年程度と長くなりやすいです。部分矯正は、前歯など見える範囲だけを対象とし、3ヶ月~1年半程度で治療が完結することもあります。
ワイヤー矯正の治療の流れ

ワイヤー矯正は、主に以下のような流れで進んでいきます。
初診・カウンセリング
まずはカウンセリングを受け、患者さまのお口のお悩みについてヒアリングします。カウンセリングの際には、患者さまの全身の健康状態や生活習慣なども含めて詳しく確認していきます。これにより患者さまのお悩みや要望に合わせた治療計画を立てることが可能になります。
精密検査
カウンセリングのあと、矯正治療が可能か、どのように治療を行うかを決めるために精密検査を行います。顎の骨や歯の形などを詳しく調べることで、お口の状態をより正確に把握できます。
この検査結果をもとに、矯正治療のプランを立てて、治療期間や費用などの説明が行われます。
矯正装置の装着
矯正装置を装着して、歯の移動を始めていきます。装置が付いた状態での生活は最初は違和感があるかもしれませんが、徐々に慣れていきます。
定期的な調整
ワイヤー矯正中は、1ヵ月に1回の頻度で通院していただき、治療の進行状況に応じてワイヤーの調整や交換をおこないます。口内の違和感や装置の不具合がある場合は、速やかに通院して調整を受けることが求められます。
治療完了・保定
歯の移動が完了したら、整った歯並びを維持する保定期間に移ります。矯正治療で動かした歯は、すぐにその位置で安定するわけではありません。歯並びを整えた後は、歯が元の位置に戻ろうとする力がかかるため、整えた歯を固定して安定させなければならないのです。
保定期間は症例によって異なり、1〜2年程度とする歯科医院もあれば、歯の移動にかかった期間と同程度とする歯科医院もあります。患者さまの口腔内の状態や治療の範囲によって変わってくるので、歯科医師に確認するようにしましょう。
ワイヤー矯正で治療期間が長くなるケース

ワイヤー矯正の治療期間は、歯並びの状態や生活習慣、治療への理解と協力など、さまざまな要因によって左右されます。スムーズに治療を進めるためには、どのようなケースで期間が延びる可能性があるのかを事前に把握しておくことが大切です。
以下では、治療期間が長くなるケースについて解説します。
歯並びや噛み合わせの状態が複雑な場合
歯が重なっている叢生(そうせい)や、歯が極端にねじれている場合は、歯を動かす距離が大きくなるため治療期間が長くなりやすいです。また、出っ歯や受け口など、噛み合わせのバランスを整える必要がある場合は、歯の移動だけでは問題を十分に改善できない可能性もあるでしょう。
特に、骨格的な問題を抱えている場合は、外科的な矯正を併用することになり、治療期間が数年に及ぶこともあります。
患者さまの協力が不十分な場合
生活習慣や舌の癖、口周りの筋肉の使い方などが、歯並びに影響を与えていることは非常に多いです。ワイヤー矯正で歯を正しい位置に移動させようとしても、口周りの習慣によってそれとは反対方向の力がかかると、歯の移動がスムーズに進みません。
定期的な通院ができていない場合
ワイヤー矯正では、1か月ごとに歯科医院で調整を行う必要があります。通院が遅れると、歯の移動が計画通りに進まず、結果的に治療が長引きます。旅行や引っ越しなどで通院間隔が空いてしまうと、治療スケジュールにズレが生じることもあるため、注意が必要です。
歯の動きが遅い場合
歯の移動速度は、どのような方でも一定ではありません。ワイヤー矯正に限らず、矯正治療では顎の骨の吸収と再生を利用して歯を移動させていきます。
そのため、代謝が良い方のほうが歯の移動が進みやすく、なんらかの理由で代謝があまり良くない方は歯が動きづらいです。成長期にある子どもはよりスムーズに矯正が進むのに対し、成長が落ち着いた大人は動きがやや緩やかになります。
虫歯や歯周病になった場合
矯正治療中に虫歯や歯周病などのトラブルが起こると、矯正治療の進行を一時的に止めてその治療を優先するケースがほとんどです。これによって、治療期間が長引いたり、費用が追加でかかったりすることがあります。
また、虫歯の治療が必要になると、矯正装置を外さなければならない場合もあります。矯正装置を外している間は歯が移動しないので、その分治療期間が長くなる原因になります。
そのため、日頃からお口を清潔な状態に保ち、虫歯や歯周病の予防に努めることが非常に大切です。
ワイヤー矯正をスムーズに進めるためには

「できる限り矯正治療をスムーズに進めたい」と考える方は多いのではないでしょうか。ここでは、以下に、ワイヤー矯正をできるだけスムーズに進めるためのポイントを詳しく解説します。
歯科医師の指示を守る
最も基本であり最も重要なのが、歯科医師の指示をしっかりと守ることです。ワイヤー矯正では、定期的に医師の診察を受け、ワイヤーの調整を行ってもらう必要があります。
ワイヤーの調整を計画どおりに行えなければ、治療計画と歯の動きにズレが生じる可能性が高いでしょう。歯科医師の指示に従って通院し、処置を受けるようにしましょう。
口腔内を清潔に保つ
ワイヤー矯正中は、ブラケットやワイヤーの周囲に汚れがたまりやすく、虫歯や歯周病になるリスクが高まります。とくに、奥歯の周辺は磨きにくく、食べかすやプラークが残りがちです。
毎食後、できれば歯ブラシだけでなく、ワンタフトブラシやタフトブラシを使って細かい部分まで清掃しましょう。
フッ素入りの歯磨き粉を使ったりフロスや歯間ブラシを活用したりすることで、ワイヤー矯正中でも虫歯を予防できるようになります。また、歯科医院で定期的にクリーニングを受けると、トラブルを予防しながら治療をスムーズに進められるでしょう。
問題があればすぐに相談する
装置に不具合が生じたり、強い痛みや炎症が続いたりした場合には、無理に我慢せず、速やく歯科医師へ相談することも重要です。放置すると治療計画に影響が及ぶだけでなく、症状が悪化する可能性もあります。
小さな異変でも早期に報告することで、大きなトラブルを未然に防げます。
まとめ

ワイヤー矯正は、見た目を整えるだけでなく、噛み合わせを改善し、将来的な歯や顎の健康を守るうえでも非常に重要な治療です。全体矯正であれば1〜3年程度の期間が必要となりますが、歯並びの状態や治療の範囲、通院の頻度などによって変動するため事前に確認しておきましょう。
ワイヤー矯正を検討されている方は、各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、長年の経験で培った技術と日々の研鑽に基づき、虫歯治療から専門的な治療まで、お一人おひとりのお悩みに丁寧にお応えいたします。当院の診療案内ページはこちら、お問い合わせも受け付けておりますので、ご活用ください。