歯を失う主な原因とは?歯を失うリスクと予防法も
こんにちは。各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」です。

私たちが毎日使う歯は、食事を楽しむためだけでなく、発音や表情、健康維持にも大きな役割を果たしています。
しかし、年齢を重ねるにつれて「歯が抜けるのは仕方がない」と思っていませんか。実は、歯を失う主な原因の多くは、適切なケアと生活習慣の見直しによって予防できるものです。
今回は、歯を失う代表的な原因とそのリスク、さらに歯を守るための方法について詳しく解説します。歯の健康を守り、いつまでも自分の歯で過ごすために、今できることからはじめましょう。
歯を失う主な原因とは

歯を失う原因にはさまざまなものがありますが、多くのケースで特定の疾患や外的要因が関わっています。以下では主な原因について詳しく見ていきます。
歯周病
歯を失う最も大きな原因のひとつが歯周病です。
これは、歯と歯茎の間に細菌が繁殖し、歯茎やその下の骨(歯槽骨)を破壊していく病気です。初期段階では歯茎が腫れたり、出血したりといった症状しかありませんが、進行すると歯がグラグラし、最終的には抜けることがあるのです。
特に中高年以降の方に多く見られ、40歳以上の約8割が歯周病を患っているといわれています。生活習慣や口腔ケアの不足が発症に関与しており、気づかないうちに進行していることが多いため、早期発見と予防が重要です。
虫歯
虫歯もまた、歯を失う主な原因の一つです。
虫歯は、口の中の細菌が糖分を分解して酸を作り出し、その酸によって歯が溶ける病気です。初期段階では歯の表面に小さな穴が空くだけですが、進行すると神経にまで到達し、強い痛みを伴います。放置しておくと歯が崩壊し、抜歯せざるを得ない状態になることもあります。
特に甘いものや酸性の飲食物を頻繁に摂取する人、歯磨きが不十分な人は虫歯になりやすいため、注意が必要です。定期的に歯科検診を受けることで、早期発見・早期対応につながります。
外傷
スポーツや転倒、交通事故などによる外傷も、歯を失う原因になります。
強い衝撃が歯に加わると、折れたり抜け落ちたりすることがあります。特に前歯は顔の正面に位置しているため、ケガをしやすい部位です。また、歯ぎしりや食いしばりなどの日常的な習慣も、長期間にわたり歯に負担をかけ続けることで、結果的に歯を損傷し、失うリスクを高めます。
スポーツ時にはマウスガードを使用する、日常生活でも歯を守る工夫をすることが大切です。
歯を失うリスク

歯を失うことによって、単に食事がしづらくなるだけでなく、身体全体や生活にさまざまな悪影響が及びます。ここでは、歯を失うリスクについて具体的にご紹介します。
見た目に影響を及ぼす
歯が抜けると、見た目の印象が大きく変わります。特に前歯がなくなると、話したときや笑ったときに目立ちやすく、人と話すことに抵抗を感じるようになる人も少なくありません。
また、歯がなくなると唇や頬を内側から支える力が弱まり、顔の輪郭がくずれて老けて見えることもあります。鏡を見るたびに気になるようになり、自信が持てなくなるなど、精神的な面にも影響を及ぼすことがあります。
見た目の変化は、日常生活や人間関係にも影響する大きな問題といえるでしょう。
噛み合わせが悪くなる
歯が1本でも抜けたままにしておくと、そのすき間を埋めようと周りの歯が少しずつ動くことがあります。その結果、上下の歯が正しく噛み合わなくなり、噛み合わせがずれることがあるのです。
噛み合わせが悪くなると、食べにくさを感じたり、ものを噛むときにあごが疲れやすくなったりすることがあります。また、噛み方に偏りが出て、ほかの歯やあごの関節に負担がかかり、頭痛や肩こりの原因になることもあるでしょう。
噛み合わせのズレは気づきにくいですが、体のさまざまな不調につながるため、早めに対処することが大切です。
周囲の歯に負担がかかる
歯が1本でも抜けると、その部分の役割をほかの歯が補うことになります。そのため、残っている歯に余分な力がかかることになるのです。
特に、噛む力が強く加わる奥歯を失った場合は、その負担が前歯などにかかり、歯がすり減ったり、グラグラしてきたりすることもあります。また、力のバランスが崩れることで、噛み合わせ全体が不安定になり、さらに別の歯を失う原因にもなりかねません。
咀嚼機能が低下する
歯が抜けて数が少なくなると、食べ物をしっかり噛むことが難しくなります。特に、硬いものや繊維の多い野菜などは噛みにくくなり、やわらかいものばかり選ぶようになる人も少なくありません。
よく噛めないまま飲み込むと、胃や腸に負担がかかり、消化不良や栄養の偏りにつながることもあります。また、噛む回数が減ると脳への刺激も少なくなり、認知機能の低下にも関係するといわれています。
発音しにくくなる
歯は食べるためだけでなく、言葉を話すうえでも大切な役割を果たしています。
特に前歯や奥歯の位置は、舌や唇の動きと連動しており、正しい発音を助けています。歯を失うと空気の通り方が変わったり、舌の位置がずれたりして、サ行やタ行などの音がうまく出せなくなることがあります。
会話が聞き取りづらくなると、人とのコミュニケーションにも影響し、話すことに自信が持てなくなることもあるでしょう。
全身の健康に悪影響を及ぼす
歯を失うことは、口の中の問題にとどまらず、全身の健康にもつながっています。
たとえば、歯が少なくなると食べ物をよく噛めなくなり、胃や腸に負担がかかったり、必要な栄養がうまく取れなくなったりします。その結果、体力が落ちたり、病気にかかりやすくなったりすることもあります。
また、歯周病が原因で歯を失った場合、その原因となる菌が血液の中に入り込んで全身を巡ると、糖尿病や心臓の病気、脳梗塞などを引き起こすリスクも高まります。歯の健康を守ることは、全身の健康を守ることにもつながるのです。
歯を失うのを防ぐためには

歯を失わないためには、日々の予防と生活習慣の見直しが非常に重要です。以下に、今から始められる具体的な対策をご紹介します。
しっかり歯磨きをする
歯を失うのを防ぐためには、毎日の歯磨きを丁寧に行うことがとても大切です。食事のあとに歯をきちんと磨かないと、歯の表面に汚れや細菌がたまり、虫歯や歯周病の原因になります。
とくに寝る前の歯磨きは、1日の汚れをしっかり落とすために欠かせません。1本ずつ意識して、ゆっくり丁寧に磨くことを心がけましょう。また、歯と歯の間には歯ブラシが届きにくいため、デンタルフロスや歯間ブラシを使って、すみずみまできれいにすることが大切です。
こうした毎日の小さな積み重ねが、歯を長く守ることにつながります。
定期的に歯科検診を受ける
自覚症状がないからといって、口腔内が健康とは限りません。歯周病や虫歯は初期段階ではほとんど痛みがなく、気づいたときには進行していることが多いのです。
定期的に歯科医院で検診を受けることで、問題を早期に発見・治療することができます。また、歯科衛生士によるプロフェッショナルなクリーニング(PMTC)を受けることで、日常の歯磨きでは取り切れない汚れも除去できます。
3か月から半年に一度は歯科検診を受ける習慣をつけましょう。
食生活を見直す
食べ物の内容や食べ方も、歯の健康に大きく関係しています。砂糖を多く含む食品や、粘着性の高いお菓子は虫歯の原因になりやすいため、摂取を控えることが望ましいです。
また、よく噛んで食べることは唾液の分泌を促し、口の中を清潔に保つ役割もあります。硬いものや繊維質の多い野菜を積極的に摂ることで、歯や歯茎の健康を保つ助けになります。栄養バランスのとれた食生活を意識し、歯にやさしい食習慣を心がけましょう。
歯ぎしりや食いしばりの対策をする
無意識のうちに歯ぎしりや食いしばりをしている人は少なくありません。これらの習慣は、歯に大きな負担をかけ、歯が割れたり、すり減ったりする原因になります。特に睡眠中の歯ぎしりは気づきにくく、長期間放置すると深刻なダメージを招くこともあります。
そのため、ナイトガードと呼ばれる専用のマウスピースの使用が勧められるケースもあります。ナイトガードは歯科医院で作成できるため、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方は、相談してみるとよいでしょう。また、ストレスを溜めないようにすることも大切です。
禁煙する
タバコは歯周病の大きなリスクファクターです。喫煙によって血流が悪くなり、歯茎に必要な栄養や酸素が届きにくくなります。その結果、歯茎の免疫力が低下し、歯周病が進行しやすくなるのです。
喫煙は歯の健康だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、禁煙することが望ましいです。
まとめ

歯を失う原因は、歯周病や虫歯、外傷などさまざまですが、いずれも予防や早期の対処によってリスクを大きく下げることができます。歯を失うと見た目や咀嚼機能だけでなく、全身の健康や生活の質にまで悪影響を及ぼすことを忘れてはなりません。
日々の丁寧な歯磨き、定期的な歯科検診、バランスのとれた食生活、禁煙など、生活のなかでできることを実践していくことが、自分の歯を守る最大の鍵となります。
お口の健康を守りたいとお考えの方は、各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、長年の経験で培った技術と日々の研鑽に基づき、虫歯治療から専門的な治療まで、お一人おひとりのお悩みに丁寧にお応えいたします。当院の診療案内ページはこちら、お問い合わせも受け付けておりますので、ご活用ください。