親知らずが斜めに生えていると起こりやすいトラブルとは?抜歯の流れと注意点
こんにちは。各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」です。

「親知らずが斜めに生えていると言われたけれど、このまま様子を見ても大丈夫なのだろうか?」と不安を感じる方は少なくありません。斜めに生えた親知らずは、見た目だけでは問題の有無を判断できず、将来的に口腔内へ影響を及ぼす場合もあります。
しかし、親知らずが斜めに生えているという理由だけで、必ず抜歯を行うわけではありません。歯科医院では、生え方や周囲の歯・歯ぐきの状態などを診察し、それぞれの状態に応じて歯科医師が治療方針を判断します。
今回は、親知らずが斜めに生える原因や、それによって起こりやすいトラブル、抜歯の流れや注意点について解説します。
親知らずとは

親知らずとは、永久歯の中で最後に生えてくる一番奥の歯です。正式には第三大臼歯と呼ばれます。一般的には10代後半から20代頃に生えることが多いものの、生える時期には個人差があり、生えてこない方や、生まれつき親知らずがない方もいます。
親知らずは上下左右に1本ずつ、合計4本あるのが基本ですが、4本すべてがそろうとは限りません。また、歯ぐきの中に埋まったまま見えない場合もあります。
親知らずの状態は人によって異なるため、歯科医院では口の中の状態を確認し、必要に応じてレントゲン撮影などの検査を行います。その結果をもとに、現在症状があるか、周囲の歯や歯ぐきに影響がないかなどを総合的に判断し、歯科医師が治療の必要性を検討します。
親知らずが斜めに生える原因

親知らずは、永久歯の中で最後に生えてくる歯です。
そのため、親知らずが生える頃には、ほかの永久歯がすでに並んでおり、一番奥に十分なスペースが残っていないことがあります。その結果、まっすぐ生えることができず、手前の歯に向かって斜めに生えたり、歯ぐきの中に一部が埋まった状態になったりすることがあるのです。
親知らずが斜めに生えていても、自分では気づかないことが少なくありません。症状がない場合でも、歯科医院でレントゲン撮影を行うと、生え方や周囲の歯との位置関係を確認できます。
現在は痛みがなくても、今後トラブルにつながる可能性があるかどうかを確認するためにも、定期的に歯科医院で診てもらうことが大切です。歯科医師は検査結果を踏まえ、経過観察でよいか、抜歯を検討したほうがよいかを判断します。
親知らずが斜めに生えていると起こりやすいトラブル

親知らずがまっすぐではなく斜めに生えていると、口の中にさまざまな悪影響を及ぼすことがあります。ここでは、斜めに生えた親知らずが引き起こす主なトラブルについて解説します。
親知らずや手前の歯が虫歯になりやすい
親知らずが斜めに生えていると、歯ブラシが当たりにくく、汚れ(歯垢)が残りやすくなります。そのため、汚れが残った状態が続くと、親知らずだけでなく手前の歯(第二大臼歯)も虫歯になるリスクが高まるのです。
虫歯は初期には自覚症状がほとんどないため、気づいたときには進行しているケースも少なくありません。毎日の歯みがきに加え、歯科医院で定期的に口の中の状態を確認してもらうことが大切です。
歯ぐきが腫れたり痛みが出たりする
斜めに生えた親知らずは、歯ぐきから一部だけ顔を出した状態になることがあります。この部分は汚れがたまりやすく、細菌が増えることで歯ぐきに炎症が起こる場合があります。このような親知らずの周りの炎症は智歯周囲炎と呼ばれます。
炎症が起こると、歯ぐきが腫れたり、痛みが出たりします。症状が強くなると、口が開けにくくなったり、食事がしづらくなったりすることもあるでしょう。違和感を覚えたり痛みを感じたりしたら、早めに歯科医院を受診することが大切です。
手前の歯に負担がかかることがある
斜めに生えた親知らずが手前の歯に接していると、手前の歯へ影響が及ぶことがあります。例えば、親知らずが強く当たり続けることで、まれに手前の歯の根が少しずつ溶ける歯根吸収が起こる場合があるのです。
このような変化は初期には自覚症状がないことも多く、自分では気づけないケースも少なくありません。親知らずと手前の歯の位置関係はレントゲン撮影で確認できるため、一度詳しく調べてもらうと安心です。
斜めに生えた親知らずを抜歯する流れ

斜めに生えた親知らずを抜歯する際は、安全に治療を進めるために、事前の検査から抜歯後の説明まで段階を踏んで行います。ここでは、一般的な抜歯の流れをご紹介します。
診察と術前検査
まずは口の中を診察し、親知らずがどのような向きで生えているかを確認します。その後、レントゲン撮影を行い、親知らずの位置や周囲の歯との関係を詳しく調べます。さらに詳しい情報が必要な場合には、CT撮影を行うこともあります。
検査結果をもとに、歯科医師が抜歯の必要性などについて説明します。
麻酔の注射
抜歯を始める前に局所麻酔を行います。麻酔が十分に効いてから処置を始めるため、抜歯中は痛みを感じにくい状態になります。
ただし、歯を押される感じや動かされる感じがあります。麻酔の注射では、針を刺すときにチクッとした痛みを感じる場合もあるでしょう。歯科医院によっては、注射の前に表面麻酔を使用し、刺激を和らげることもあります。不安なことがあれば、遠慮せず歯科医師に相談しましょう。
歯ぐきの切開
親知らずが歯ぐきの中に埋まっていたり、一部だけ見えていたりする場合は、歯を取り出しやすくするために歯ぐきを切開します。切開する範囲は親知らずの生え方によって異なり、必要最小限に行われます。
局所麻酔が効いた状態で処置を行うため、切開中に痛みを感じることはほとんどありません。歯ぐきを開くことで親知らずが見えやすくなり、その後の抜歯を安全に進めやすくなります。
歯の分割・抜歯
親知らずの生え方によっては、そのままでは抜けないことがあります。その場合は、歯をいくつかに分けてから取り出します。歯を分割することで、一度に大きな力をかけずに抜歯を行いやすくなり、周囲の歯やあごの骨への負担を抑えられる場合があります。
局所麻酔が効いているため、処置中に痛みを感じにくいものの、歯を削る音や振動、押されるような感覚を覚えることがあります。歯科医師は親知らずの状態を確認しながら、慎重に抜歯を進めます。
縫合
親知らずを抜いたあと、必要に応じて歯ぐきを糸で縫い合わせます。縫合を行うことで傷口が開きにくくなり、傷口の保護にもつながります。
使用する糸は歯科医院によって異なりますが、多くの場合は後日抜糸を行います。抜糸は短時間で終わることが多く、強い痛みを感じることはほとんどありません。抜歯後は歯科医師の指示に従い、傷口を清潔に保つことが大切です。
術後の説明
抜歯が終わると、歯科医師から抜歯後の過ごし方について説明があります。出血したときの対処法や食事の摂り方、歯みがきの方法などを確認し、必要に応じて痛み止めや抗菌薬が処方されます。
また、抜糸が必要な場合は、抜糸を行う日程について説明があります。抜歯後に痛みや腫れが強くなった場合や、出血がなかなか止まらない場合は、早めに歯科医院へ連絡しましょう。
親知らずを抜歯したあとの注意点

親知らずを抜いたあとは、傷口を安定して治すために、いくつか気を付けたいことがあります。歯科医師の指示を守って過ごすことで、出血や痛みなどのトラブルを防ぎやすくなります。
抜歯当日は強いうがいをしない
抜歯したあとの傷口には、出血を止めたり傷の治りを助けたりするために血のかたまり(血餅)ができます。強く何度もうがいをすると、この血餅が取れてしまい、出血が続いたり、傷の治りが遅れたりすることがあります。
口の中が気になる場合でも、当日は軽く口をゆすぐ程度にしましょう。
激しい運動や飲酒は控える
抜歯当日に激しい運動や飲酒をすると、血行がよくなり、傷口から再び出血することがあります。また、腫れや痛みが強くなる原因になることもあります。傷口を治すためにも、抜歯当日は激しい運動や飲酒を避け、できるだけ安静に過ごしましょう。
傷口を刺激しない
抜歯したあとの傷口は、とてもデリケートな状態です。舌や指で何度も触ると、出血したり傷の治りが遅くなったりすることがあります。
また、歯みがきをするときも、傷口には歯ブラシを強く当てないようにしましょう。抜歯後は傷口を必要以上に触らず、歯科医師から説明された方法で口の中を清潔に保ちながら過ごすことが大切です。
処方された薬は指示どおり服用する
抜歯後は、痛み止めや、必要に応じて抗菌薬が処方されます。自己判断で服用を中止したり、飲み方を変えたりすると、薬の効果が十分に得られないことがあります。薬は、歯科医師や薬剤師から説明された用法・用量を守って服用しましょう。
まとめ

親知らずが斜めに生える原因の多くは、生えるためのスペースが十分に確保できないことです。斜めに生えた親知らずは、必ず抜歯が必要になるわけではありませんが、生え方によっては虫歯や歯ぐきの炎症などのトラブルにつながることがあります。
親知らずの状態は、自分では確認しにくい場合も少なくありません。そのため、痛みや腫れなどの症状がなくても、歯科医院で定期的に確認してもらうことが大切です。
親知らずを抜くべきかお悩みの方は、各務原市蘇原新生町、名鉄「三柿野駅」より徒歩20分、JR「蘇原駅」より徒歩15分にある歯医者「中西歯科」にお気軽にご相談ください。
当院では、長年の経験で培った技術と日々の研鑽に基づき、虫歯治療から専門的な治療まで、お一人おひとりのお悩みに丁寧にお応えいたします。当院の診療案内ページはこちら、お問い合わせも受け付けておりますので、ご活用ください。